トリマーになるには│資格は必要?仕事・就職先・給与徹底解説

ペットトリマー

犬や猫と関わる職業は数多くありますが、中でもペットを見た目や清潔さ、健康面から支えるトリマーは人気の職業です。

トリマーは医師や教師などとは違い、特別な資格が必要となる仕事ではありませんが、資格を取得することで就職や転職では確実に有利になります。

そのため、資格の取得を勧める方は多いです。しかし、トリマーの資格の中には合格しても評価の低い資格もあるため注意が必要です。

トリマーとは

トリマーは飼い主の要望を聞きペットのカット、シャンプー、爪切りなどを行う仕事です。

それだけなく、ペットの健康状態をチェックすることもトリマーの仕事です。

トリマーになるには資格が必要か

トリマーの資格はたくさんあります。しかし、国家資格が必要な医師や弁護士とは違いトリマーは必須となる資格はありません

しかし、就職する際に技術や知識の証明ができるため取得することで有利になります。

トリマーになるには

資格が必要となるわけではないですが、トリマーになる場合の一般的なルートがあります。

トリマーになるには、トリマー・ペット関連の専門学校、トリミングスクール、通信講座に通うことが多いです。

これらは資格取得に対応している場合がほとんどなので、結果的に資格も得られます。

専門学校の費用の相場は、昼間部で130万~150万円、夜間部で80万~100万円ほどです。この費用には道具や教材の費用も含まれていますが、実習で生き物を扱う分学費は高くなっています。

また、トリマーの求人情報を見ると、資格を保有していること、運転免許を保有していること、1人で一頭を仕上げられることなどが条件になっていることが多い印象です。

そのため、就職先の幅を広げるためにも資格は役立ちます。

また、運転免許に関してはトリマーとして駆け出しのころはトリミングの作業はできず、爪切りやブラッシング、シャンプーなどを担当することになります。そして任せられる業務のうちの一つに、飼い主が来られない場合のペットの送り迎えがあります。そのため、運転免許が条件に含まれています。

一通り勉強し終えてからトリミングを任せられるまでに半年から1年かかるといわれています。

 トリマーに向いている人とは

・動物が生涯好きでいられる人

トリマーは、動物が好きという気持ちだけでは続けられません。どんなに仕事がつらくても動物が好きでいられなければなりません。

・人と接するのが好きな人

いくら技術があっても飼い主の要望をしっかり理解しなければ満足してもらえません。また、ペットの相談を受けることも多々あります。なので、動物だけでなく飼い主とのコミュニケーションが苦にならない人が向いています。

・想像力、提案力がある人

飼い主はカットのプロではありません。そのため、完成のイメージを伝えることしかできないので、ペットそれぞれに合ったアドバイスや提案することも大切です。要望をそのままこなすのではなく、プロの目線での意見を交えると喜ばれます。

・体力がある人

一見トリマーに体力は必要なさそうに思えますが、大型犬を相手にすることもあり、トリミング中は立ちっぱなしなので体力は必須です。

トリマー資格の種類

資格は必須ではありませんが、大きな力となります。

ぜひ一度、受験してみてはいかがでしょうか?

  • ペットトリミングアドバイザーとは

ペットトリミングアドバイザーは、日本生活環境支援協会が運営する資格で、トリマーの基礎知識と犬種、猫種別のトリミングの仕方、使用する道具の使い方に関する知識を有していることを証明します。

受験するには、日本生活環境支援協会のホームページから申し込みを行い、各種書類が郵送されます。その際に代引きで1万円の受験料を支払うことで試験を受けられます。

この資格は受験の受付回数も多く、在宅ですべて完結することが出来るため、忙しく自宅で自分のペットのケアをしたい方におすすめです。

〇ペットトリミングアドバイザー

資格協会:日本生活環境支援協会

受験料:10000円

開催場所:在宅

試験日程:年6回(偶数月)

  •  トリマー開業インストラクターとは

トリマー開業インストラクターは、日本インストラクター技術協会が運営する資格で、トリミングサロンを開業する知識と、ビジネスとして成功させられるかのマネジメント能力を有していることを証明します。

この資格もすべて在宅で完結することが出来ます。

〇トリマー開業インストラクター

資格協会:日本インストラクター技術協会

受験料:10000円

開催場所:在宅

試験日程:年6回(偶数月)

  • JKC公認トリマー

この資格の最大の特徴は知名度の高さです。

試験は、C級・B級・A級・教士・師範に分かれており、まずはC級から勉強を始めることをおすすめします。

しかし受験資格は養成機関に入学するか、ジャパンケネルクラブの会員に2年以上なることでしか得られないという難点があります。

〇JKC公認トリマー

資格協会:ジャパンケネルクラブ

受験料:5300円

開催場所:全国

試験日程:年1回

  • JCSA認定マスターライセンス ドッグトリマー

この資格は6か月ほどの通信講座のみで取得することが出来ます。

また、この資格の実技課題はモデル犬と呼ばれる小型犬の人形を実際にカットし、送付することで採点されます。

そのため、会場に訪れることなくすべて完結することが出来るのが特徴です。

〇JCSA認定マスターライセンス ドッグトリマー

資格協会:日本キャリア教育技能検定協会

受験料:6000円

開催場所:モデル犬を送付

試験日程:なし

  • AAV認定トリマー

この資格は知名度も高く、プロを目指す方に特にお勧めの試験です。

また、この資格の特徴として犬に焦点を当てていることがあります。

この資格は専門学校でのカリキュラムを修了し、合格した方は実技試験にて本物の犬でトリミングを行うことが出来ます。

難易度はサロントリマー・トリマー3級・準2級・2級・1級・S級の6つです。

〇AAV認定トリマー

資格協会:全国動物専門学校協会

受験料:サロントリマー・トリマー3級・準2級 10000円

2級・1級 15000円

S級 20000円

開催場所:各専門学校

試験日程:筆記試験 年2回  実技試験 各会員校の選択

  •  トリマー・ペットスタイリストとは

トリマー・ペットスタイリストは、日本能力開発推進協会が運営する資格で、犬の健康やブラッシング、爪切りの仕方、緊急時の対処法、食事療法、などの知識からトリミングの技術までを習得していることを証明します。

受験方法は、認定教育機関対象講座のカリキュラムを全て修了し、日本能力開発推進協会のホームページから応募します。

キャリアカレッジジャパンから5か月のカリキュラム、36000円の教材で学習できます。

〇トリマー・ペットスタイリスト

資格協会:日本能力開発推進協会

受験料:5600円

開催場所:在宅

試験日程:カリキュラム終了後、随時

  • JPLA公認トリマーとは

日本ペット技能検定協会の運営するトリマーライセンスはトリマー2級・トリマー1級・トリマー教師の3つの級に分かれています。

トリマー2級は、ペット美容サロンや動物病院、動物飼育の現場でのグルーミング業務をこなすスキルを有していること証明します。

トリマー1級は、ペット美容サロンでのグルーミング業務でリーダー的役割を果たし、トリマー養成機関での指導が出来ることを証明します。

トリマー教師は、ペット美容サロンでのグルーミング業務で総責任者をこなすスキル面、人格面ともに優れた技術者であり、トリマー養成機関における教員の指導ができることを証明します。

協会指定のカリキュラムを修了することで2級の受験資格を得られます。

2級取得後1級を取得したのち、3年以上の実務経験を積むことで教師資格が受験可能になります。

〇JPLA公認トリマー

資格協会:日本ペット技能検定協会

受験料:2級12000円・3級12000円・教師15000円

開催場所:在宅・通学が選択可能

試験日程:カリキュラム終了後、随時

資格取得のメリット

トリマーの待遇はあまりよくありません。そのため、少しでも良い条件で就職するためにも上記の資格は役に立つでしょう。

また、それを踏まえて将来的に自身でお店を開業し独立する際に、資格は顧客への信頼を得る大切な材料になります。

トリマーの仕事内容

トリマーの仕事は、飼い主の要望やペットの健康状態をヒアリングし、見た目を整え清潔に保つことです。

また、トリマーという名前ですが仕事内容はトリミングだけでなく、シャンプー、爪切り、耳掃除から健康状態のチェックまで多岐にわたります。

トリマーはペットの健康上の異変にいち早く気づき、飼い主に伝えなければいけません。

そのため、トリミングなどの技術以外にも病気や栄養に関する知識も必要になります。

犬や猫の手入れ全般をグルーミングと呼び、このグルーミングもトリマーの大切な仕事の一つです。

グルーミングでは、まず肛門腺を絞り分泌物を体外に出し、次に爪を切り、耳掃除、ブラッシングし、シャンプー・リンスをし、ドライヤーで乾かしてからカットを始めます。

ここまででも、大型犬の場合だととても力のいる作業です。

そして、飼い主にとってトリマーは定期的に訪れるため、気軽に相談できる存在です。そのため、トリマーは飼い主にペットから感じた異変を伝えるだけでなく、飼い主にペットを安心して預け、日頃感じた異変や悩みを伝えられるような信頼関係の構築が必要です。実際にこの信頼関係で救える命があるのも事実です。

また、トリミングサロンによってはホテルにペットを預けられるサービスがあります。預けられている間に散歩しご飯を与えるのもトリマーの仕事です。慣れない場所に長時間いるために体調を崩しやすくなるため、健康状態のチェックも必要になります。

 トリマーのやりがい

・飼い主が喜んでくれる

どの職業でも言えますが、トリマーの場合は飼い主だけでなく、最初は怖がっていた犬が少しずつトリミングを好きになってくれます。

・飼い主に指名される

はじめは与えられた犬を担当するばかりですが、次第に自分を指名されることも増えてきます。

・コンテストで高い評価を得たとき

ペットをコンテストや品評会に出場させる場合、カットによる見た目の美しさが重要になります。自分のカットした犬が好成績を残すこともあります。

・体の異常を見つけたとき

身体状態のチェックで異常を発見し、病気の早期発見につながることがあります。自分手でペットを救うことが出来るのもトリマーのやりがいの一つです。

就職のしやすさ

トリマーはほかの業種に比べ資格取得や就職の難易度は低いです。また、手に職がつくため転職や独立もしやすいです。

資格を取得していたり、専門学校を出ていたりすることで就職のハードルは低いですが、独学からの就職はかなり難しく、前例も少ないです。生き物を扱う職業なので、資格や専門学校などは大きな信頼につながり、就職でも有利になります。

 主な就職先

トリマーの主な就職先は、ペットショップ、動物病院、トリミングサロンなどがあります。

就職先には、チェーン店個人経営の場合があります。

チェーン店は比較的安定した給料と待遇、確立された教育体制が特徴です。

個人経営のお店の場合、給料や待遇に差があり、マニュアルがないなど教育体制に不安が残る店舗もある反面、独立開業のノウハウを学べることや、地域密着型のお店が多い特徴があります。

このように、就職先の規模により経営スタイルは様々です。

また、個人経営など少人数のお店では基本的に即戦力を求めているためある程度の技術が必要です。そのため、初めのうちからカットやシャンプーを任されます。

また、トリミングサービスを提供するお店では、正社員の募集だけでなくアルバイトやパートの求人が多い傾向にあります。これは、予約が増える土日や祝日、長期休暇のみ人手が必要になるためです。もちろんですがそこではトリミングはさせてもらえません。しかし、将来トリマーを目指しているならアピールできる経験です。さらに、職場の雰囲気を知ることができ、正社員として雇われるかもしれません。

近年増えているペットサロンはペットの美容に特化したサービスなので、トリマーの技術が最も出ると言えます。

そして、何年か経験を積んだのち独立開業する方も多いです。

 給与・年収

トリマーの給料は地域や店舗によってばらつきがありますが、正社員で月に14万~20万円ほどが相場です。

初任給の平均は15万円ほどと、高いとは言えないのが現状です。ある程度人気のトリマーでも年収500万円前後です。技術職の中では低い部類に入ります。

また、休日出勤も多い傾向にあります。

就職前に、給料だけでなく、福利厚生や職場の雰囲気について調べ、積極的に質問しましょう。実際にお店に足を運んでみてもいいと思います。

トリマーは決して給料の高い職業ではありません。ほとんどのトリマーは年収300万円に届きません。

就職をゴールと考えず、将来的なビジョンを明確にすることが大切です。

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