
ペットトリマーの職業病ともいわれる腰痛の予防や対策にはトリマーテーブルの高さを見直すことが効果的です。トリマーは終日、立ち仕事をする上に犬を抱きかかえたり、しゃがむ作業も多く、腰への負担は想像以上です。その為中には腰痛を理由に退職せざるえないトリマーも少なくありません。このような問題を解決する為にトリマーテーブルには様々な製品タイプがあるので自身の最もベストな一品を見つけましょう。
トリマーテーブルの種類と選び方
トリマーテーブルの製品の代表的なタイプは下記の通りです。
①高さ調整なし、安価な製品
②高さ調整可能な20000円程度の製品
(高さは金具で固定し使用します)
③油圧式支柱で高さ無制限調整な製品
価格は8~100000円程度
④天板回転式テーブル
(天板を回転させ犬の向きを変える事で、トリマー自身の移動を軽減する)
⑤大型犬専用サイズ
⑥大型犬専用電動昇降製品
(電動スイッチで上下稼働が出来、大型犬を抱き上げテーブル昇降させる必要がない)
これらの製品にそれぞれ天板のラバーの色なども選択することが出来、作業効率を考え選択することができます。
海外製安価なトリミングテーブルは要注意
最近では海外製の安価な製品も多数販売されるようになり、選択肢は増えています。海外製品の多くは国内生産製品に比べ半額程度と非常に安価ですが、耐久性や安定性の面でやや劣る製品が多く、長年使用する備品としては不向きと言えます。
トリマーテーブルはトリミング作業を安全に行ううえで最も重要な備品です。信頼のできるメーカーの製品を購入しましょう。
トリミングテーブルを購入する際は、必ず現物を確認し、自身の身長とのバランス、ラバーの色を確認する必要があります。
トリマーテーブルの上に、犬を乗せた時自身がかがまずに作業出来る高さが理想的なサイズです。実際の仕事の場では、小型犬~中型犬まで様々なサイズの犬がテーブルを利用します。その為、簡単に高さ調整が出来る製品を選んでおくとどのような犬種にも対応が出来、体への負担を軽減することができます。
特に大型犬の受け入れを予定している場合は、専用のトリマーテーブルを用意する必要があります。大型犬の抱き上げ昇降は繰り返すことで相当な身体的負担があり、また危険を伴うこともあります。自動昇降式のテーブルを用意しておくと万全と言えます。
トリマーが椅子を使用しない理由
人間の美容室では美容師が椅子を使用し作業をする事が一般的になっています。しかしまだまだトリマーの世界では椅子を使用しカット作業をする機会がありません。これは作業中の犬猫の突発的な動きに瞬時に対応する為という理由と徒弟制度が古く残る業界の態勢などが関係しています。しかしトリマーの腰痛問題は非常に深刻で長年仕事を継続するためにも改善策を講じる必要があります。
トリマーテーブルには必ず安全様のアームとリードを設置し、作業中は必ず着用させましょう。アームの設置は作業効率を下げる、飼い主から異論が出るなどの意見もありますが、犬猫の安全を確保する上で最も効果的な上に、トリマーが椅子を使用しての作業を可能にします。トリマーテーブルの高さは個人個人の身長や作業時の姿勢などによって適切な高さが変ります。店舗で利用する際は個々の専用テーブルを決めておくとよいでしょう。