トリマーが注意すべき子犬に多くみられる病気

ペットサロン

トリミングショップには様々な犬猫が来店します。その犬種はもちろん年齢も体質も生活環境も様々です。実はこの中には飼い主も気が付いていない皮膚の病気を患っている場合もあり、病気の中には周囲への感染拡大の危険性をはらんでいるものもあります。ここではトリマーが早期発見をすることが多く、感染拡大の危険性がある皮膚に関する病気について説明します。

ダニが原因で発症するアカラス

アカラスとはニキビダニの別名で、動物の毛包内(毛穴)に寄生するダニの一種です。毛包虫は健康などうぶつの皮膚にも常在していますが、どうぶつの免疫力低下や遺伝的な要因などによって多数増殖してしまった場合、発症することが多くあります。この症状を発症すると 目と口の周辺、顔面、四肢の先端に脱毛を起こすことが多く、重症になると全身に症状が広がります。細菌の二次感染が起こるまでかゆみはあまりありませんが、二次感染を起こすと化膿や出血、浮腫などを伴った強い症状が多くみられます。トリミング中に異常な脱毛、部分的な脱毛、過度な痒みなどが目に付く場合は早期の動物病院受診を飼い主に薦めます。

カビが原因で発症する真菌

真菌とはカビの一種で、感染すると強いかゆみと脱毛を起こし、完治までに数か月もの期間を要する深刻な病気です。真菌感染は犬だけでなく、猫や人間にも影響があり乳幼児や高齢者の場合、感染することでかゆみや皮膚のあかみといった症状が起こる場合もあります。症状は全身にみられますが、顔や四肢に発症することが多く、円形の脱毛がみられます。また、フケを伴うことが多くあります。トリミング中にこのような脱毛や過度なフケを見つけた場合は飼い主に報告をして動物病院の早期受診を薦めます。トリミングで使用したブラシやタオルは感染拡大を予防するために殺菌消毒処理をします。

生後間もない子犬に多いパルボ

激しい下痢や嘔吐、食欲不振や元気の消失、発熱、そして重い脱水といった症状が現れます。下痢は水様性で悪臭をともない、ときに血がまじることもあります。この病気は生後数か月の子犬に多くみられます。病気の潜伏期間中はまるで気が付かないほどに元気に生活をすることが出来ます。この病気の感染を予防するために混合ワクチンを摂取が効果的です。混合ワクチンの摂取は年に一度を目途に推奨されています。トリミングショップやペットホテルでは不特定多数の犬や生後間もない犬の利用があることから利用時はあらかじめ混合ワクチンの摂取証明書の提示を義務付けています。万が一、体調不良の兆候に気が付いた時は早急に飼い主への報告します。混合ワクチンの摂取は法的な義務ではないので未接種な犬も増えていますが安全なサービス提供のためには欠かせない予防策であることを説明し摂取を推奨することもトリマーの役目です。

まとめ

トリミングショップでトリマーが事前に病気を判定し、入店や作業を制限することはなかなか難しい問題です。病気の多くは実際に作業をする中で発見しす。症状に気が付いた時はすぐに飼い主に連絡を入れ、周囲への感染拡大の予防策を講じます。トリマーはあくまでも飼い主への助言者であり治療や費用に関する明言は避けるよう心掛けておきます。

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