トリマーが身に着けるべきトイプードルのカットの基本

ペットトリマー

トイプードルのカットはトリマーにとって必須の技術です。トイプードルのカットはアレンジが多彩で様々なスタイルを楽しむことが出来ます。カットを施す際はそれぞれの体形や体質、生活スタイルを考慮しつつ最適なスタイルを提案することがプロとしての力量とされます。ここでは基本となるトイプードルのカットについて説明します。

基本のカット方法

トイプードルにどのようなアレンジを施す場合でも共通となる手順は下記です。
①被毛をスリッカーブラシで根本からしっかりととかし、毛玉やほこり、かまらりをほどきます

②シャンプー、リンス、ドライヤーを行い全ての被毛がまっすぐに伸びるようブローをします

③次はカットです。トリミングばさみは親指が下に来るように持ちます。ハサミを動かすには親指だけを動かすことで切ります。このときはさみの刃をカットラインに平行にあてることで思い通りに切ることが出来ます。ハサミの向きが斜めになっているとカットラインも斜めになり、全体の仕上がりラインが乱れます。切り進める際は一機に切らず、少しずつ、狭い幅で切り進めます。カットする面が変るたびに全体像を確認しバランスやカットラインを調整します

④背中や胸など範囲の広い部分や長さの一律に揃えたい足、足の裏などの作業にはバリカンを使用します。犬がバリカンの音を怖がってしまう場合があるので様子を確認しつつ丁寧に進めます。時間はかかりますが、バリカンを使用せずにはさみで短く切ることもできます。バリカンの音を怖がる場合や仕上がりのスタイル、毛質にこだわりがある場合はハサミだけで作業を進めます

⑤カットが終わったらもう一度コームを使用し毛をとかします。このとき切りもれていた毛を整えるためにハサミやバリカンを使い分けてゆきます

足先、顔周りは1㎜のバリカンを利用

トイプードルのカットの特徴でもある短く剃ったような顔立ちを作るには1mmサイズの替え刃を取り付けたバリカンを使用します。バリカンを嫌がる、怖がる場合は無理に近づけずに安全な部位から切り進めてゆきます。過度に拒絶をする場合はバリカンを施さずに、テディベア風に仕上げる方法もあります。この方法ならバリカンが苦手な場合でも安全に作業を進めることが出来ます。
顔周りにバリカンをあてる場合は目の付近、唇付近の作業に特に注意が必要です。

トイプードルのカットの際の注意点

トイプードルのカットはプロトリマーでも難しい、苦手と感じるものです。作業を行う際は焦らず少しずつ切り進めてゆきましょう。毛玉やもつれがある場合は丁寧にほどき、犬を刺激しないよう心掛けます。犬を刺激してしまうと犬がトリミングを嫌がり、暴れる、反抗するという悪循環に陥ります。

また老犬の場合はできる限り作業時間を短縮出来るよう、バリカンを併用することもおすすめです。トイプードルは高齢になると皮膚トラブルが目立ちます。ハサミやバリカンで皮膚に出来たイボや肌荒れを傷つけてしまわないように十分注意し作業します。

まとめ

トイプードルは生後数か月から高齢になるまで生涯トリミングが必要になる犬種です。飼い主の要望を取り入れつつ、日々の生活のしやすさ、お手入れのしやすさを考えたカットスタイルを提案しましょう。カットアレンジが多彩な犬種なので基礎的な技術から応用編まで様々なカットスタイルを習得できるよう取り組むことが大切です。