トリミングショップで猫のカットを行う際の注意点

犬用ハサミ

猫のシャンプーやカットを受け付ける場合は犬とはまた別の注意点があります。猫は一旦脱走してしまうと捕獲することが想像以上に困難です。決して事故が起こらないように細心の注意を払い作業を行います。

ここでは猫のトリミングを行う際の注意点を説明します。

脱走防止のために作業中の出入り管理は徹底する

猫のトリミングを行う際はトリミング室、店舗への出入りを管理して場合によっては施錠することも必要です。猫が大人しく振る舞っているからと言って猫がトリミングを受け入れているとは限りません。スタッフや来店客が出入りする様子をしっかりと観察しつつ脱走経路を探っている可能性もあります。不意の隙をついて突発的に脱走を試みる場合もあるので注意が必要です。

作業中はハーネスを着用し、リードをトリミングテーブルやトリマーのエプロンに結び付けておきます。

緊張をさけるために犬との同時作業は避ける

日ごろ犬に慣れていない猫にとって犬の姿はもちろん鳴き声さえも緊張を高めます。犬が社交的に近づいただけでも猫にとっては恐怖です。猫のトリミングを行う際はできれば犬の作業時間とはずらす様に工夫をして同室での滞在、同時作業にならないよう配慮が必要です。

また発情を迎えている猫は過度に神経質になるので、発情中作業は見送り、別日程で再度予約を調整します。

噛みつき防止のための対策を講じておく

猫は飼い主の前では穏やかでのんびりとした性格であってもトリマーや動物病院関係者の前では豹変することがあります。体に触れようとした瞬間にシャーシャーと声を上げ威嚇をしたり、全身の毛を逆立てることもあります。このような場合、トリミング作業を行うことで人間に噛みついたり、引っかくこともあります。猫を過度に興奮させずに、トリマーの安全を守るためにはあらかじめ口輪を付けたり、エリザベスカラーを着用させることも必要です。暴れる場合は専用ネットに入れ、行動を制限することも効果的な方法です。猫の咬み傷やひっかき傷は尖った牙や爪が人間の皮膚の奥深くまで突き刺さるので思わぬ大けがになる場合があります。作業中に怪我を負った場合は早急に処置をする必要があります。

カットは必ずバリカンで行う

長毛種の猫のカットを行う際は必ずバリカンで行います。犬の場合はバリカンで荒切りを行い、ハサミで仕上げを行いますが猫の場合は全行程をバリカンで仕上げます。これは猫の不意の動きでハサミによる怪我をさせてしまわないためです。猫の皮膚はまるで風船の様に伸縮性がありピンと膜をはった状態にあります。そのためカット中に小さな傷であってもつけてしまうと、傷口がさけ大けがにつながります。皮膚に出来た小さな傷が後日炎症や化膿を起こすこともあります。大変薄くデリケートな皮膚をもっているからこそ、作業中は細心の注意を払い怪我を回避するためにあえてバリカンで仕上げます。カット依頼の場合はあらかじめ完成イメージを画像等で飼い主に提示し了承を得ます。

まとめ

借りてきた猫という諺があるように猫は慣れない環境下では驚くほどに大人しく振る舞います。しかし一見おとなしくしていても実は逃げ出すタイミングをうかがっている場合もあり油断は禁物です。猫のトリミングを行う際は必ず安全策を徹底することが大切です。

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