ペットトリマーが技能習得と同時進行で身に付けるべき知識

ペットトリマーの資格は全て民間団体の認定資格であり、自分のライフスタイルや学費予算に合わせて様々な資格学習の方法を選択出来ます。

最近では、社会人からの転職やペット業界従事者のスキルアップ、主婦の社会復帰など様々な理由からペットトリマーを目指す方が増えています。このような方々の多くは日々の生活との兼ね合いから通信講座や短期在学制を選択する事が多く見られます。

カット技術以外に習得しておくべき専門分野

通信講座や短期在学制の専門学校でトリマー資格取得を目指す場合、技術講習の講義がメインになり座学での講習時間が少なくなりがちです。資格取得後の就職や独立開業を考えた場合、カット技術だけでなくペットに関する専門的な知識も身に付けておく必要があります。

在学、受講中に身に付けておくべき専門分野の知識は下記の通りです。

①犬猫に多い病気

②加齢による健康の変化とケアの方法

③犬種、猫種ごとの特性や骨格の特徴

④犬、猫種の栄養、給餌に関する基礎知識

⑤皮膚、被毛に関する病気と症状の見分け方

⑥犬猫の緊急時の応急処置方法

これらの内容は専門的な内容ばかりで一見トリマーの仕事とは無縁にも思えますが、実は日々の接客やトリミング業務において必ず必要になる内容です。

顧客のニーズはプロ目線のアドヴァイス

トリミングショップの利用者がトリマーに求めている事は、素晴らしいカット技術の提供はもちろんですが、プロの目線で日ごろ飼い主が見落としている些細な体調の変化を見つける事、年齢にあった適切なケアの方法を指導する事、日々のペットに関する困りごとの相談相手になることと多岐に渡ります。

今やインターネットを通じて様々な情報が簡単に入手できます。自宅で市販のシャンプーを使用しお手入れをする事や市販のペット用バリカンを使用しカットを済ませる事も出来ます。でもそれだけでは用が足りない背景には、実際にプロの目でペットを見て、体に触れる事でより個々のペットにマッチしたアドヴァイスを求めているからです。

必ず身に付けておかなければならない専門分野は「しつけ」

トリミングショップを利用する飼い主の多くは、常に何かしらのしつけに関するお悩みを抱えています。ペットの年齢や飼い主の飼育経験年数によって深刻度の差異はあれど、なかなか家族だけでは解決が難しい問題もあります。また中には家族の前では問題行動を見せないペットでも、トリミングの場では問題行動を起こすこともあります。このようなしつけに関するお悩みはインターネットや書籍で決まりきったマニュアルを入手するだけではなかなか解決に結びつきません。解決する為には、実際のペットの問題行動を把握し、飼い主の接し方から個々のタイプにあった解決策を見出す必要があります。その為にも飼い主の多くは接客を通じた会話の中でトリマーにしつけの相談をするのです。

比較的多く寄せられるしつけ相談の内容は下記です。

①トイレの場所を覚えない

②無駄吠え

③噛みつく

④食事の好き嫌い、偏食、少食

これらの問題行動は成犬になれば改善までに時間がかかることもありますが、適切な接し方を飼い主が身に付ける事で必ず改善することができます。トリマーとしてしつけや訓練を専門分野外と捉えずにぜひ積極的に知識や技術を習得しておきましょう。