ペットトリマーの仕事で誰もが感じる壁は技術向上の方法

トリマーの仕事には専門的な知識の習得、技術の向上、接客マナーの修得と様々な大変さがあります。大抵の大変さはペットが好き、ペットに携わる仕事が出来るという熱意で乗り超える事が出来るでしょう。しかし実際に仕事の場になると熱意だけでは乗り越える事が出来ない大変さも多々生じるものです。そのような時には、安易に別業種への転職を検討するのではなく、まずは自分だけではないという事を認識してみるとよいでしょう。

多くのトリマーが感じる技術向上への大変さ

トリマーの仕事は技術至上主義的な傾向があり、日々自身の技術向上に前向きに取り組むことが求められます。経験が長くなるとともに単に教科書通りのカットが出来るだけではなく、流行にあったもの、斬新なスタイル、個々のペットの個性と引き立たせるカットなどが求められることもあります。店舗によってはベテラントリマーに指名制を導入し、基本給以外に指名による歩合給を上乗せする制度を導入している事もあります。

このような環境の中で多くのベテラントリマーが感じるジレンマは、自身の技術向上が停滞してしまうことです。経験を積むことで店長、マネージャー、指導係と職務が変る中で、後輩へ指導をする機会は増えるものの、自分自身が誰からも指導を受ける事が出来ないことで現状維持でいる事に不満や不安を感じるようになるのです。このジレンマが要因となって転職をするトリマーや別業種へ転向をするトリマーも決して少なくありません。

トリマーとして成長の壁を感じた時の打開策

このような思いを自身も感じた時は、ぜひ転職や転向を検討する前により高度なトリミングの世界へ目を向けてみましょう。トリマーの世界は非常に芸術性の高い分野であり、決して頂上を見る事出来ないと言われています。自身の興味関心のある分野の先駆者に目を向ければ、まだまだ自分の道のりの先が長い事を知ることができるでしょう。

トリマーは見習い期間中は、数をこなし手を動かすことで仕事を覚えますが、経験を積んでからは頭や目を動かすことで仕事を覚えていきましょう。

飼い主とのペットへの認識の違い

ペットを飼っている人は皆程度の差や方法の違いはあれどペットへ愛着を持っているものです。しかし中にはトリマーが遺憾に感じるような飼育環境や扱い方をする顧客も少なからずいるものです。日々ブラッシングが必要な犬種を飼っているにも関わらずブラッシングを怠り全身が毛玉だらけになっている場合や定期的な爪切りを怠り重度な巻き爪になっている場合、添加物の多い食事を与え続け虫歯になっている犬もいます。このような顧客に対してプロとして、一愛好家として本音で意見を言いたいという想いがつい強くなるものですが、そのような場面でもトリマーは冷静かつ客観的に物事を判断しなければなりません。お店のサービスを利用し、料金を支払う以上は相手がどのような状況であっても顧客であることを忘れてはいけません。感情的な言葉遣いや無条件に相手を批判したり、高圧的な態度で飼育方法を指導するのではなく、丁寧かつ適切な内容と指導方法で改善を促す必要があります。この点は多くのトリマーが感じる事が多いもので、トリマー同士で共感を得られることもあるでしょうが、自身の立場を常に正しく認識するよう心がけておきましょう。