ポメラニアンのカットオーダーで注意すべきポイント

天真爛漫な性格と愛らしい顔立ちで人気犬種の上位にランクインするポメラニアンはトリミングショップの利用率が高い犬種です。

ポメラニアンの被毛は一定の長さで生え変わるので、定期的なカットは必要ありません。でも見た目以上に毛量が多く、ダブルコートと呼ばれる2層の被毛は家庭でのシャンプー、ドライヤーが難しく、毛玉ができやすい毛質です。

ポメラニアンのカットを受け付ける時は、その毛質特有の注意事項があることを十分に理解し、クレーム回避のために丁寧に説明をします。

サマーカットにおける注意点

ポメラニアンのカットオーダーで最も多いのはサマーカットを呼ばれる暑さ対策の為のスタイルです。毛量のある被毛は暑さに弱く、少しでも暑さを軽減してあげたいと飼い主が考え、バリカンでチワワの様に短く切り揃えます。このスタイルは柴犬風にも見えることから、ユニークさと愛らしさで人気のスタイルです。

実はこのスタイルには重要な注意事項があります。ポメラニアンの被毛は元来一定の長さで生え変わる性質をもっていますが、この被毛を必要以上に短くカットした場合、再生しないことがあります。

再生しないとは元の長さまで生え揃わないということです。一旦短く切ってしまったことで、その後一向に伸びない、伸びたもののまばらな長さに生えているという事が多々あります。

中には一旦は再生したものの、再度短く切ったことで2度目は再生しなかったというケースもあり、再生には個体差があります。

再生の有無は事前に見極めることが出来ません。あらかじめ飼い主にリスクを説明し納得してもらったうえでカットのオーダーを受け付けます。

お尻周りの飾り毛をカットする際の注意点

ポメラニアンのカットオーダーで全身のカットはせずにお尻周りだけをカットして欲しいという内容があります。

トイレの度に汚れてしまいやすい部分だけのカットという意味合いのこともあれば、お尻を桃状に丸いラインに仕上げることもあります。

この場合もきってしまった被毛が再生しない危険性があることを事前に飼い主に説明し、了承を得たうえで作業を進めます。
初めての場合は画像を提示し具体的なイメージを共有したうえで確認をします。

プードルの様に元来のカット犬種であれば1,2か月でカットラインはほぼ完全に生え揃い復元しますが、ポメラニアンの場合は復元にも時間がかかることが多く、カットの失敗をさほど気楽に考えていい問題ではありません。

カット後にイメージの相違やカットオーダーの勘違いが発覚しないよう十分に確認をします。

髭をカットする際の注意点

ポメラニアンのカットオーダーで被毛と合わせて髭のカットを依頼されることがあります。犬の髭自体はカットをしても日常生活には差支えがありません。

しかし髭をきるという事は顔、目の至近距離でハサミが動くので、当然犬は嫌がり、暴れることもあります。くれぐれも危険が無いよう注意し作業します。

まとめ

ポメラニアンのカットオーダーではその特徴的な毛質を十分に理解し、飼い主にも誤解のないように説明をしたうえで作業を開始しなければなりません。イメージの共有が難しい場合は画像やカットスタイルブックなどを用いて具体的なイメージを提示したうえで依頼内容を確認するよう心掛けます。

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