定期的にプロのトリミングが必要な犬種

近年、家庭でシャンプーやカット、爪きりといったお手入れを済ませる飼い主が増えています。ネット通販を利用することで、これまでよりも簡単にプロ仕様の製品を購入できるようになったこともその理由の1つではあります。しかし大抵の場合は、トリミング料金の節約の意味合いが主になっています。

ただ犬の中には家庭でのお手入れだけでは不十分で、定期的にプロトリマーの技術が必要になるケースもあります。なぜ必要なのかを正しく理解し飼い主に説明、納得してもらえるよう日頃から心がけることが大切です。

ダブルコートで毛量が多い場合

ポメラニアン、シェルティ、柴などの犬種は一定の長さで被毛が生え変わるので、一定以上に長く伸び続けることはありません。そのため日ごろのお手入れを家庭だけで済ませているという方が大勢見受けられる犬種です。しかし実はこの犬種は被毛がダブルコートとよばれる2層構造になっていて、外見のイメージ以上に毛量が多い特徴があります。

このような犬種は家庭でブラッシングをしてもブラシの先端が被毛の根本まで届いておらず、長い表面の被毛だけをブラッシングして終えてしまいがちです。そのため被毛の根本付近には抜け残ってしまった被毛が残留し、フェルト状になり気が付けば皮膚が蒸れ、トラブルを起こしています。この状態を改善するためには定期的にトリミングショップを利用し、プロのトリマーの技術と機器で被毛の根本からスッキリとお手入れをして、皮膚、被毛の通気性を向上させる必要があります。

この方法はトリマーが利用する高威力なドライヤーが多いに役立つので、家庭ではなかなか難しい作業です。

毛玉やもつれが皮膚トラブルにつながる場合

アメリカンコッカーやプードル、シーズー、シュナウザーの様に足部分の被毛を長く伸ばすスタイルが定番の犬種の場合、日常生活で稼働数の多い足周りは毛玉や絡まりができやすい部分です。この部分はスリッカーなど目の細かいブラシで丁寧にほどく必要がありますが、犬自身が嫌がる場合が多く、家庭ではなかなかスムーズにお手入れが出来ません。

背中部分を短くカットしている場合、一見お手入れが行き届いているように見えますが、足回りはそうではありません。

家庭でお手入れが難しい場合は定期的にトリミングショップを利用し、汚れやもつれをリセットすることが必要です。

皮脂の分泌が盛んで不衛生になりがちな場合

ビーグルやパグ、フレンチブル、ラブラドールなどはその短い被毛から特別なお手入れは必要ないと思われがちです。でも、耳の裏側、顔のしわ、足の指の間には皮脂がたまりやすく皮膚トラブルが起きていることもあります。

家族だけでは異変に気が付いてあげることが出来ない場合もあるので、定期的にトリミングショップを訪れ、プロの技術で蓄積してしまった汚れを全て取り切ることが必要です。

時には、高度な技術で洗う事で、日ごろ気になることの多い体臭や顔周り特有の気になる臭いの軽減にもつながります。

まとめ

トリミングには単なるお洒落以外の意味があることをトリマー自身が理解し、正しくお客様に案内、勧誘が出来ることが大切です。トリミングやお手入れが不要な犬猫はいないという原則を理解し、それぞれに必要なお手入れの種類を把握します。
場合によっては飼い主向けのお手入れ教室の開催をすることも好評なサービスです。