憧れだけでは務まらない、ペットトリマーの苦労と悩みについて

ペットトリマーはペット業界では離職率の高い職業であることが知られています。それは就職前と後でイメージが違ったという、いわゆるミスマッチによるところが大きいと思います。時間とお金をかけて勉強し、資格を取得して就職したのに早期退職をしてしまうことは残念なことです。そこで今回は、ペットトリマーの苦労と悩みについてご紹介します。

ペットトリマーの苦労その1、意外と重労働

トリミング対象の動物は大小様々です。大型犬の成犬は体重十数キロに達します。それだけの重さの犬を保定しつつトリミングしたり、抱きかかえて移動するのは大変な体力を要求されます。そのため、トリマーに肩こりや腰痛はつきものです。また、基本的には立ち仕事であることにも留意してください。特に、予約が一杯の日は1日中立って作業をしなければならないこともあるので、足が張ってつらい思いをするトリマーも珍しくありません。

ペットトリマーの苦労その2、臭いと汚れ

トリマーは狭い空間で長時間動物に触れなければならないので、どうしても臭いが着衣などに移ってしまいます。酷い時は仕事帰りにどこかに寄ることもはばかられるほどです。さらに、相手は動物なのでトリミング中に粗相をし、排せつ物によって着衣が汚されることもあります。

ペットトリマーの苦労その3、怪我と隣り合わせ

動物の中にはトリマーを警戒して、おとなしくトリミングされてくれない子もいます。吠えられるくらいで済めばよい方で、中には噛みついたり、引っ掻くなど怪我に直結する行動をとるペットもいます。力の強い大型犬に抵抗されてしまうと大変な苦労になるでしょう。

ペットトリマーの苦労その4、体質的なトラブル

中には突然、動物アレルギーを発症してしまう人もいます。症状が軽い内は適切な処置によって仕事を続けることもできますが、重篤化すると喘息を患うこともあり、それが理由で退職する方もいます。また、トリマーは職業上日に何回もシャンプーを繰り返すので、手荒れがつきものです。肌が弱い人は手に出血を伴うようなあかぎれやひび割れができる場合があり、自身の肌質に合ったケアが必要不可欠です。

ペットトリマーの苦労その5、神経を使う

ペットによっては落ち着きのない子もいて、トリマーがバリカンやハサミを使っていようとも構わず動こうとします。その際、誤ってお客様の大切なペットを傷つけてしまっては大ごとです。そのため、トリミング中は常に気を張って作業しなければなりません。予約で一杯で忙しい日は1日中集中力を維持できなければ務まらないでしょう。

ペットトリマーの悩みについて

まず、最も多くのトリマーが直面している悩みの1つが収入面です。トリマーは技量に応じて収入がアップする技術職といえるのですが、特に新人時代は業務内容や量、時間に対する給料が少ないといった声がよく聞かれます。また、ペットショップやサロンではトリミング以外にペットやグッズの販売、店舗の清掃などを任され、仕事においてトリミングの割合が少なることで悩んでしまう方もいるようです。次に、自分の技術について悩む方も多く見受けられます。1匹にかかる時間や仕上がりの美しさは如実に経験と技量の差を物語ります。上達するスピードは人それぞれなので、同僚と比べて技術の向上に実感が伴わなくてもあきらめずに続ける精神力が必要です。

まとめ

以上、ペットトリマーのネガティブな面についてご紹介しました。決して憧れだけでは務まらない職業であることがお分かりいただけたでしょうか。しかし、動物好きな方にとって天職といえる職業の1つであることは確かなので、前述した面も知ったうえでペットトリマーを目指してくださると幸いです。