基本作業の爪切りはトリマーの経験度合いを表すバロメーター

爪切りの作業がトリミング専門学校へ入学した時に最初に教わる実技です。入学前にペットとして犬猫を飼育していた方でも、自分のペット以外の犬猫を扱い、スムーズに爪を切る作業は意外にも難しく、苦手意識を持つことも多いでしょう。トリマーとして就職後は爪切りは新人トリマーや見習いトリマーが受け持つ事が多くなる作業ですが、実はこの作業がトリマーの技量が明確にわかる作業でもあります。怠ることなくきちんと基本を身に付けておきましょう。

トリミングショップには爪切りが苦手な犬猫が多数来店

トリミングショップには、爪切りが苦手、過剰なまでに拒絶をする犬猫が多数来店します。爪切りだけに来店する事もあれば、カット作業の一連の流れの中で爪切りだけを拒絶する犬猫もいます。

犬猫が爪切りを過剰に嫌がる理由には下記が挙げられます。

①以前に出血をした経験があり、恐怖心がある

②爪切りの為に体を固定される事が苦手

③日ごろ家族から爪切りをされる事がなく、他人からされる事に警戒心を抱いている

犬猫にとって足先、尾先などの体の先端部分は非常に痛覚が敏感で、急所でもあります。その為急所を押え、金属が触れる事に本能的に拒絶反応を示すのも当然です。

犬猫の爪切りは月に一度程度を目安に定期的に行う必要があります。日ごろこまめに散歩に出かける場合や屋外で飼育している場合も歩行の癖などによって特定の爪だけが長く伸びてしまうこともあるので、すべての犬猫に定期的な爪切りが必要です。

本来は家庭で行うブラッシングや耳掃除同様に爪切りも済ませておきたいものですが、自宅ではなかなか上手に爪切りが出来ない場合にプロであるトリマーに依頼をするので、トリミングショップを利用する犬猫の多くは爪切りが苦手な場合が多いのです。

苦手な爪切りを上達する為には

ベテラントリマーやカット技術の上達が早いトリマーの中にも爪切り作業が苦手と意識している方が多数います。この理由は過去に噛みつかれた経験がある場合が多く、つい警戒してしまうからです。しかしこのような警戒心が無意識ながらも作業時に犬猫に伝わってしまい、お互いが緊張状態にあることから余計に作業が進まない悪循環に陥ります。

爪切りが苦手な場合や特定の犬猫への恐怖心がある場合は、作業前に口輪やエリザベスカラーを着用させ、事故予防策を講じてから作業を始めましょう。この手順を踏むことで、トリマー側の意識も変わり、余裕をもって作業に取り掛かることができるようになります。

過剰なまでに暴れる犬猫の場合は、2人がかりで爪切りを行う事も効果的です。つまり苦手意識があることを隠しているよりも、オープンにしたうえで改善策を講じる方がより効率的です。

以外に多い補ていの間違いが苦手意識の理由

自身では理由がわからないものの、犬猫に爪切りを拒絶されてしまう場合やベテラントリマーに比べ数段時間がかかってしまう場合は、爪切りの際の補綴方法に問題があることが多々あります。緊張のあまりつい補綴するする手元に力が入ってしまい、犬猫の足先を強く握ってしまっている事もありがちな間違いです。中型犬の場合、つい自身が覆いかぶさってしまい犬に体重をかけてしまっていることもあります。このようにまずは自身の姿勢を見直すだけでも、爪切り作業の問題を解決する事も出来るでのまずは自身のことを見直すことから始めましょう。