猫ブームで大注目!猫専門ペットトリマーになるには

都心部を中心に犬よりも猫の飼育数が増える傾向が続いています。しつけや散歩の手間がかからない、無駄吠えの心配もないと住宅事情を考慮すれば当然の流れともいえます。この流れを受けて猫専門のトリミングショップやペットホテル、動物病院も誕生し、猫関連の市場はますます拡大しています。

不足状態にある猫のトリミング技能者

猫の中でも比較的人気の種類はヒマラヤンやペルシャ、ノルウェージャンフォレストキャットといった長毛種の猫です。長い被毛と穏やかな気質がペットに向いていると常に人気ランキングでは上位にランクインします。しかしこれらの猫種はその外見を維持し、綺麗な被毛を保つ手間が想像以上にかかるものです。長い被毛はとても柔らかく、すぐに毛玉が出来てしまいます。抜け毛を放置すれば猫が舐めとってしまい体内に毛玉が残留してしまうこともあります。カーペットや洋服への抜け毛の付着もとても深刻なお悩みです。また暑さにも弱く、夏のエアコンは終日可動させておく必要があります。

美しい被毛に魅了され、飼い始めたものの想像以上のお手入れの手間に、飼い主の中には被毛を短くカットすることを希望する方や出来てしまった毛玉の除去を依頼される方も多数います。

しかし猫のトリミングを請け負う事が出来るトリマーの数は相当少なく依頼先は見つからないと困り果てる飼い主が多数います。

猫のトリミングはハイリスクな特別作業

猫の作業を請け負う事が出来るトリマーが少ない理由は下記の通りです。

①専門学校のカリキュラムにふくまれていない

②在学中に実技講習は受けたものの、実際に実技を行った経験がない

③猫アレルギーがある

④猫の扱いに危険を感じる

猫は非常にストレスに弱い上に、被毛を一旦切り揃えてしまうと元の状態に生え揃うまでに相当な時間がかかります。その為専門学校でも全生徒に一頭ずつ手配するほど猫の数を確保出来ません。大抵の場合は講師が実技を行い、生徒が見学をし技能を習得するという方法が取られています。

その為、就職後に実践の経験することで猫のトリミング技能を身に付ける事になり、技術向上までに相当な時間がかかります。

猫のトリミングを行う際の注意点

トリミングショップや動物病院で猫のトリミングを引き受ける際は下記の点をしっかりと守る必要があります。

①猫には必ずハーネス上のリードを着用させ、脱走を予防する

②突発的な噛みつきに対処する為、応急処置セットを常備しておく

③一時退避出来るキャリーを常備しておく

④刃物を使用する作業は必ず2人で行い、1人が補ていを担当する

⑤猫の皮膚は張り詰めたゴム状であり、些細な傷口でも裂傷を招く恐れがある事を承知しておく

⑥猫が興奮状態にある時は無理強いをせずに作業を中断する

⑦他犬、食べ物、大きな音などの刺激を与えないように注意する

⑧作業は一番小さいサイズの替え刃を用いたバリカンで行い、ハサミでの作業は行わない

猫のトリミングで必ず留意すべき点は、犬や人間とは皮膚の構造は異なるという事です。猫の皮膚はとても薄く張り詰めたゴムの膜状です。このゴム膜にほんの数mmでも傷をつけてしまうと一瞬で裂傷になり、縫合処置も難しいほどです。作業を行う際は必ず経験豊富なトリマーが担当し、安全に十分留意しましょう。