短頭種とはどんな犬?トリミングにおける短頭種ならではの注意点

短頭種はその愛らしい見た目から人気の犬種で、国内でもメジャーな犬種となりました。しかし、その独特の顔の形状から、かかりやすい病気もほかの犬種とは異なります。自宅でもできる基本的なトリミングによりその病気の予防や早期発見が可能なので、その方法や特に注意を払うべき点ついてご紹介します。

短頭種とはどんな犬か

犬の分類法の1つに頭がい骨の長さとマズルの長さを比較する方法があります。頭がい骨の長さよりもマズルが短い犬種を短頭種。頭がい骨の長さとマズルの長さがほぼ同じ犬種を中頭種。頭がい骨の長さよりもマズルが長い犬種を長頭種と呼び区分しています。短頭種に区分されている主な犬種は、ブルドッグやパグ、シーズーなどです。

短頭種は呼吸器系の病気に注意

短頭種は「短頭種気道症候群」、「軟口蓋過長症」といった呼吸器系の病気にかかりやすいです。 短頭種気道症候群は、鼻の穴が狭いために呼吸が困難になる症状で、酷くなると呼吸による体温調節がうまくいかなくなり、熱中症になってしまいます。 軟口蓋過長症は、軟口蓋と呼ばれる喉の奥にある部分が伸びて、呼吸の妨げになる病気です。あまりに呼吸の邪魔になるようですと、手術で除去する必要があります。いびきの大きさが1つの目安になるので、以前よりもいびきが大きくなったと感じた場合は動物病院で診てもらうとよいでしょう。

ユニークな顔の形状からかかりやすい病気も

短頭種は「皮膚炎」、「角膜炎」に加え、「歯周病」にも注意が必要です。皮膚炎は、顔のしわに汚れが溜まることで引き起こされます。さらに、短頭種は涙が顔のしわに溜まりやすく、常に湿っている状態は細菌感染の原因になるので、小まめにお手入れをする必要があります。短頭種はマズルという盾がないために、草などの障害物が目に当たりやすく、角膜炎になりやすいです。加えて、目じりのしわや鼻のあたりから目に向かって生えている毛が、角膜を刺激することで角膜炎になる場合もあります。短頭種はマズルが短いにもかかわらず、ほかの犬種と生える歯の数は同一のため、歯並びが悪くなることがあります。すると、歯垢が溜まりやすくなり、歯周病の原因となります。歯磨きをして口の衛生状態を保つようにしましょう。

短頭種のトリミング 被毛のお手入れは簡単

短頭種は汚れやすい肛門周りの毛と、伸びると足を滑らせ怪我の原因になる足裏の毛以外のカットは特に必要ありません。毛があまり伸びない犬種がほとんどで、毛量もそれほど多くないからです。ブラッシングについても同様で、あまり小まめにしなくても毛玉ができにくいです。しかし、短頭種の多くはダブルコートなので、換毛期があります。年2回訪れる換毛期ではアンダーコートが大量に抜け落ちるので、この時期だけは小まめにブラッシングして抜け毛を除去してあげてください。

たれ耳の子は耳掃除を念入りに

耳掃除についてはほかの犬種と特に変わりありません。しかし、パグなどたれ耳の犬種は耳垢が溜まりやすく、外耳炎など耳の病気になりやすいので注意が必要です。2週間に1度くらいの頻度で、脱脂綿で耳内部を拭いたり市販のイヤークリーナーを用いて耳掃除をしてあげてください。

シャンプーは小まめに 顔のしわにも注意

短頭種は非常に脂性肌な個体が多いので、小まめなシャンプーが必要です。皮脂が酸化すると悪臭や皮膚炎の原因になります。また、短頭種は顔のしわに汚れや涙が溜まりやすく、しわの間は通気性が悪いこともあり、細菌感染を起こしやすいです。小まめに脱脂綿などでしわの間を拭いて、常に清潔な状態を保つようにしてください。

短頭種は歯周病にも注意

前述した通り、短頭種には歯並びが悪い子が多く歯周病になりやすいです。口の衛生状態を保つために、子犬の頃から歯磨きを習慣づけるとよいでしょう。毎日歯磨きをするのが理想的ですが、難しいようなら2~3日おきでもよいので磨いてあげてください。ただ、歯並びが悪いということは歯ブラシで歯垢が取りにくいということでもあるので、磨きにくい場所がある場合は動物病院で処置してもらいましょう。

まとめ

以上、短頭種が抱える病気のリスクと、飼育上の注意点についてご紹介しました。自宅でもできる基本的なお手入れにより十分病気の予防が可能です。トリミングは愛犬とのコミュニケーションにもなりますので、まめにお手入れをしてあげて健康的な愛犬との生活を楽しんでください。