短鼻種のトリミングで注意すべきポイント

犬の中でも鼻が低い犬種を短鼻種と言います。例えばシーズーやパグなど顔がつぶれている顔立ちの犬です。これらの犬種をトリミングする際はその特徴的な顔の骨格、眼球の突出具合を正しく認識し安全に配慮します。中には目の至近距離でハサミが動くことを怖がり、過度にトリミングを嫌う犬もいます。ベテランでも事故の危険を感じることがあるので、ここでは注意すべきポイントを説明します。

短鼻種と呼ばれる犬種

短頭種とは鼻ペチャの顔立ちの犬を意味します。専門用語ではスカル(頭蓋骨の長さ)に比べてマズル(鼻の長さ)が短い犬種のことです。

具体的には下記の犬種です。

・フレンチブルドッグ

・ボストンテリア

・ボクサー

・シーズー

・チベタンスパニエル

・チャウチャウ

・パグ

・狆(ちん)

・キングチャールズスパニエル

・ブリュッセルグリフォン

短頭種の犬の多くは鼻がつぶれているせいで、横から見たときに鼻と目がほぼ同じ高さにあるようにみえます。鼻が顔にめり込んでいる形状なので鼻と目の間の皮膚に皺が出来ます。鼻が短いので鼻の穴が通常の犬より狭くなっていて、鼻で呼吸がしづらかったり、嗅覚が劣っていることもあります。また鼻の部分が短くなったせいで上あごの骨が下あごに比べて小さくなり、上下の歯が噛みあわなくなっていたり、歯並びが悪いことも目立ちます。荒い息遣いや大きなイビキはこれらの骨格から起こる症状です。

短頭種のトリミングで注意すべきこと

トリミングを行う際に注意すべき点は下記です。

・顔のしわの間に詰まった汚れもきれいに洗い流す

・しわにイボや湿疹が出来る場合が多いので事前に確認をする、刺激をしないよう作業を進める

・顔周りの作業時に噛みつかれる事があるので注意する

・髭を切る際は眼球を傷つけないよう細心の注意を払う

短頭種は顎の力が強く、一旦噛みつかれると想像以上の大けがになることがあります。また噛みつく前に威嚇行動を見せない場合が多く、不意に噛みつかれるので避けることが難しいとも感じます。トリミング中は決して無理をしないこと、危険を感じた場合は速やかに安全策を講じることが大切です。

短鼻種のトリミングに役立つアイテム

安全かつスムーズに作業をするために短鼻種だからこそ役立つアイテムは下記です。トリミングを行う際には万が一の場合に備え完備しておくと安心です。

●キンペックス グルーミングマスク

口から目元まで広範囲に覆う事が出来るので噛み癖がある場合でも安心して作業を行う事が出来ます

●Tobbiheim ペットブラシ グローブセット

厚手のゴム製グローブです。効率的に抜け毛を取り除き、マッサージが出来る上にかみつきからも手指を守ることが出来ます

●エリザベスカラー

視界を遮ることで落ち着かせる事が出来る上に、不意の噛みつきも予防することが出来ます。サイズが合っていることが重要なので着用時は必ずサイズの確認を行います。

まとめ

短鼻種は比較的穏やかな気質を持つ場合が多いものの、中には特定の作業を過度に嫌がる場合があります。トリミングショップでは来店頻度の高い犬種でもあるので安全に作業を行うためには飼い主からのヒアリングを丁寧に行い、万が一に備え口輪などを常備しておくと安心です。

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