ますます進むペット高齢化!老犬介護にもペットトリマーが活躍

ペットの高齢化が進み、平均寿命が15年にも及ぶ中で高齢のペットに向けた様々なサービスが求められるようになっています。

ペットトリミングの場においても、若く健康な犬猫と高齢の犬猫を扱うのでは注意すべき内容が異なります。この先ますますペットの高齢化が進むとされるなかでペットトリマーも需要にこたえるべきスキルアップに取り組む必要があります。

高齢ペットのケアに必要なペットトリマーのスキル

これまで大抵のトリミングショップやペットホテルでは高齢の犬猫の利用を断ることが常識とされていました。犬猫は10歳を超えると健康面が不安定になりがちで、入浴や長時間のカットが身体的な負担になることや家庭とは違う環境に宿泊することがストレスになり、突発的に体調を崩すことがあります。このようなリスクを回避する為に利用自体を断るという対策が講じられていました。しかし今や10歳を超えるペット、シニアと呼ばれる年齢に差し掛かっているペットが相当数います。これらのペットを一律でお断りしていては、店舗の経営が立ち行かない状況です。その為、それぞれの店舗はペットトリマー自身が高齢犬に関する知識や技能を習得し、安全なサービスの提供が出来るように取り組んでいます。

高齢ペットの扱いの為に必要なスキル

①突発的な異変の見分け方

②体調異変時の処置の方法

③負担のかからないカット方法、所要時間

④安全な入浴の方法

基本的に高齢犬には疲労、負担を掛けないことが大原則です。

高齢犬猫のトリミングにおける注意点

シャンプーをする際の湯温はぬるめの設定にし、心拍数が上がらないように注意を払う必要があります。シャンプー後のタオルドライはしっかりと行い、水分を出来る限りタオルで拭き取ります。この手順をしっかりと行っておくとドライヤー時間の短縮につながります。ドライヤーは出来る限り短時間で行います。

カットは繊細な技術をほどこすことも大切ですが、より生活をしやすく、より短時間で行うことが大切になります。犬猫の状況によっては、シャンプー前にバリカンを済ませ、余分な被毛をカットしておくとシャンプー、ドライヤー時間を更に短縮することも可能です。

高齢犬の皮膚、被毛は若く健康な犬猫に比べとてもデリケートです。ブラッシングの時の力の入れ具合やバリカンの刃で表面を傷つけてしまうこともあります。細心の注意を払って作業を進めましょう。作業の途中で異変が見られた時はすぐに作業を中断し、落ち着ける場所で休ませてあげる必要があります。

①呼吸が荒くなる

②舌を出していきをする

③足元がふらつく

④座り込む

これらの異変が見られた時は、作業続行を無理強いしてはいけません。場合によっては作業途中であっても飼い主に連絡をし、引き取りを依頼しましょう。自宅で療養し回復後に後日改めての利用でもよいでしょう。高齢犬猫に必要なサービスは、安全、安心であることです。飼い主から受け取る際は、どのようなリスクが伴うかもしっかりと説明したうえで、お互いに注意事項を共有し作業に取り掛かりましょう。

トリミングの途中で皮膚、被毛のトラブルや湿疹、しこりなどを見つけた際は必ず飼い主の報告をし動物病院の受診を薦めましょう。