耳の病気予防に、自宅でできる犬の耳掃除の仕方

犬も人間と同様に耳垢が溜まるので、定期的な耳掃除は必須です。溜まった耳垢を放置していると外耳炎など耳の病気を発症することがあります。耳掃除をペットサロンなどでトリマーに任せてしまっても構いませんが、そう頻繁にサロンに通えない方も多いと思います。そこで犬の耳について病気や自宅でできる耳掃除の方法などについてご紹介しましょう。

犬の耳の構造

犬の耳も人間と同様に外耳・中耳・内耳から構成されています。鼓膜から外側にある外耳は耳介・垂直耳道・水平耳道から成り、垂直耳道と水平耳道を合わせて外耳道と呼びます。垂直耳道と水平耳道の名前の通り、鼓膜までの音の通り道がL字になっていることが犬の耳の特徴です。したがって、通気性が悪く湿度が高くなりやすいので耳垢も溜まりやすい環境にあります。また、たれ耳の犬はさらに通気性が悪く耳の中が蒸れるので、耳垢が溜まりやすいです。これに加え、外耳道にしわの多い犬種や、毛が生えている犬種、分泌される皮脂が多い犬種など、それぞれの犬の特徴も耳垢の溜まりやすさに影響します。しわが多い犬種はパグやブルドッグなど、毛が生えている犬種はマルチーズやトイプードルなど、皮脂が多い犬種はシーズーやダックスフンドなどがそれぞれ挙げられるので、当該する犬種は特に耳の病気に注意が必要です。

耳の病気について

犬の耳の病気としては外耳炎や中耳炎、内耳炎などが代表的で、特に外耳炎は犬の動物病院への来院理由として最も多い病気の一つです。外耳炎は耳垢が大量に溜まってしまったり、細菌が異常繁殖して外耳道が炎症を起こすと発症し、症状としてはかゆみと耳からの異臭があります。中耳炎は鼓膜の内側である中耳が炎症を起こしてしまう病気です。症状は耳に痛みが生じ発熱することもあり、進行すると鼓膜が破れてしまい音が聞こえなくなってしまいます。内耳炎は中耳よりも奥にある三半規管や蝸牛が炎症する病気です。外耳炎や中耳炎が進行すると発症する場合があり、発症すると難聴になったり平衡感覚を保てなくなり歩行に問題が出ることがあります。

耳掃除の仕方

まずは道具を揃えます。必要な道具は脱脂綿とイヤークリーナー、鉗子またはピンセットです。鉗子やピンセットは耳の中の毛を抜き取るために使います。現在では、ペット用の鉗子も市販されているので入手は容易です。ピンセットを用いる場合は必ず先がとがっていないものを用意しましょう。耳掃除は、基本的には脱脂綿にイヤークリーナーを染み込ませ、汚れている部分に押し当てて汚れを浮かせたところでふき取ります。特に汚れている部分を掃除するときは、脱脂綿にイヤークリーナーを多めに含ませ該当箇所に押し当て、外から耳をもみ込むようにすると汚れが浮き上がるので、そこを脱脂綿でふき取りましょう。最後に、耳の中に水分が残らないよう、乾いた脱脂綿で軽くふいてあげれば完了です。耳の中に毛が生えている犬の場合は、先に毛を鉗子などで抜いておきましょう。その後の作業は同一です。

耳掃除の注意点

耳掃除はなるべく耳の中をこすらないように行う必要があります。耳の中の皮膚はデリケートなので、あまりこすってしまうと傷ができ炎症してしまいます。また、耳の中の毛は抜いてよいものと悪いものがある点に注意してください。耳の中の毛は簡単に抜けるものとそうでないものがあり、簡単に抜けない毛は異物の侵入をガードする役割があります。よって、簡単には抜けない毛を除去してしまうと異物の侵入に弱くなるだけでなく、無理に引っ張ると傷を作ってしまい炎症を招きます。それから、綿棒の使用は非推奨です。保定が完全にできない場合に綿棒を使うと犬が不意に動いたときに耳の中を傷つけてしまいやすいからです。また、汚れをかえって耳の奥に押し込んでしまうこともあるので脱脂綿を用いましょう。耳掃除の適切な頻度は週に1~2度といわれています。あまり頻繁に掃除すると耳の中の皮膚を傷つけやすいので注意してください。

まとめ

耳の病気は犬が最も罹患しやすい病気の一つです。日頃のお手入れで予防が十分に可能なので、子犬の頃から耳掃除を習慣化しておくとよいでしょう。

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