雨に濡れた犬が臭う原因と対処法

小雨の中を愛犬の散歩から帰ってきたら、愛犬が異様に臭うという経験をした方も多いと思います。少し濡れただけなのに何故これほどまで臭うのか、疑問を持たれている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は雨に濡れた犬が臭う原因とその対処法についてご紹介したいと思います。

濡れると臭う原因その1、常在菌の老廃物

人間と同様に、犬の皮膚や被毛にもさまざまな常在菌が存在します。一口に常在菌といっても細菌類やカビ類、酵母類など種類も豊富です。彼らも生きている以上代謝を行っていますが、犬が雨に濡れて被毛に水分が含まれると、常在菌の代謝が活発になりその結果より多くの老廃物が生じます。その老廃物の中に人にとって異臭に感じる揮発性有機化合物が含まれているために、雨に濡れた犬が臭いと感じるのです。

濡れると臭う原因その2、汗腺からの分泌物

汗腺からの分泌物による影響もあります。汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があり、エクリン腺から出る汗は水のように無色透明で臭いもありません。一方で、アポクリン腺から出る汗は白く濁った汗で、脂質やたんぱく質など臭いの原因となる物質が含有されており、フェロモンの役割を果たしているとみるのが定説です。犬の場合エクリン腺は鼻先や肉球に集中しているのに対し、アポクリン腺は全身に分布しています。このアポクリン腺からの分泌物と、雨に濡れることで活発化した常在菌の老廃物の臭いが合わさることでも犬の体臭が強くなります。

臭いの対処法その1、レインコートを着せる

最も有効な対処法は濡れないようにすることです。したがって、雨の日の散歩の際にはレインコートを着せて、濡れる面積を減らすことを勧めします。しかし、レインコートに限らず服を着ること自体を嫌がる子もいることでしょう。その場合は無理に着せても噛み千切ってしまうこともあるので、散歩から帰ってきたら速やかにドライヤーで乾かします。常在菌の活動を普段通りに抑えてしまえばよいのです。

臭いの対処法その2、定期的にシャンプーをする

定期的にシャンプーをして犬の体を清潔に保つことも臭いを抑えるためには効果的です。ただし、雨に濡れて臭うからといって頻繁にシャンプーすることは推奨できません。犬のシャンプーの頻度は月に1~2回が妥当とされています。なぜなら、犬も人間と同様に皮膚を皮脂によって保護しているので、頻繁なシャンプーにより皮膚の保護に必要な皮脂まで洗い流してしまうと、乾燥肌など皮膚のトラブルを招くからです。雨の日の散歩で泥が撥ねて付着してしまった場合は部分的な洗浄にとどめるか、濡らしたタオルなどで汚れを拭ってあげるとよいでしょう。犬用のボディシートで体を拭いてあげることも効果的です。

まとめ

以上、雨に濡れた犬の臭いの原因と対処法についてご紹介しました。臭いの原因は常在菌の老廃物と犬の分泌物に含まれる揮発性有機化合物によるものですが、両者を完全に取り除くことは現実的ではありません。臭いを抑える方法としてはまず、常在菌の活動を抑えるために、雨に濡れないようレインコートの着用が考えられます。また、常在菌や分泌物の量が多いと臭いの原因物質も多くなるので、定期的なシャンプーで犬の体を清潔に保つことが有効です。